英字新聞で読解速度を上げる方法は本当に効果があるのか?

今回は”英字新聞で勉強することの効果”をメインに記事にしました。

多読は確かに効果的ですが、読解速度を上げるために英字新聞を多読する必要があるかどうかを書いています。よかったら続きを読んでください。

読解速度を上げるテクニック?

TOEICやTOEFLの対策講座を受けているとよく言われることがあります。要所要所を読むべきで全文を読む必要はないと。内容理解をしつつ不必要な情報はシャットアウトすることで、結果的に読む速度が速くなるというテクニック。

それらのテクニックをここで紹介します!

チェック

  1. スキミング
  2. スキャンニング
  3. パラグラフリーディング

その1:スキミング

スキミングとは英文を読む際に、要点のみに注目して読んでいく方法です。英文の構造上、重要な主張はパラグラフの初めと終わりにほぼ必ず書いているので、まずはそこをスキミングしましょう。

パラグラフの中身では、主張の根拠やその具体例が書いてあります。最初から全文を理解しようとするのではなく、概要を掴むことで話の流れを理解し、読むスピードを上げます。

その2:スキャンニング

スキャンニングとは、特定のキーワードやセンテンスを探して、その前後を読むという方法です。国語の試験などで、よくやる行為ですね。下線や棒線が引かれた語句の周りを読むというやつです。

ある特定の内容について知りたければ、全文を読む必要はないので、関連するキーワードやセンテンスが使われている場所だけを読むことで、大幅な時間短縮ができます。英語でウェブ検索する時なんかも、みなさん気付かないうちに自然とスキャンニングしていると思いますよ。

その3:パラグラフリーディング

パラグラフリーディングとは、スキニングの高度な方法だと考えてもらって構いません。スキニングのようなことを、パラグラフ単位でしていきます。各パラグラフにも重要度があります。各々のパラグラフの主張と指示部分、結論に軽く目を通して、記事全体として話の流れを見る感じです。

パラグラフリーディングは記事全体の内容を掴むための、パラグラフ単位でのスキニングだということです。つまり、パラグラフリーディングはスキニングの一種類だということですね。

英字新聞で慣れと特訓?

どうすれば上の3つの速読法ができるようになるか?それは日頃から英語に触れ合うことです。そこでおすすめなのが英字新聞。ただし、いきなりTimesなど難しい語句を使うものを使わないのが吉です。

英語学習で一番大事なことは継続することです。難しい語句がいっぱい出てきて読むことすらままならないようでは、速読練習の意味が全くありません。速読練習をしたいのなら、それだけに集中できる教材を使ったほうがいいでしょう。

語彙は語彙として別の方法でビルドアップすればいいのです。語彙も上げつつ読解速度も上げるなんて贅沢なこと、考えちゃダメですよ。

なので、まずは語彙レベルがそこまで高くない、苦労せずに読める英字新聞や児童小説などをお勧めします。大事なのは継続と慣れです!

意識高い系のすヽめ

ということですが、いかがでしたか。上記の内容に納得できましたか?早く読める方法、試せそうですか?

上で書いた3つのテクニックは一般に知られている速読法ではあります。しかし意識して身につけるようなものではありませんし、付けられません。意識すればするほど、英語の解釈は雑になっていきます。

英語が速く読めないと悩んでいる人が小手先のテクニックに走ったところで、正しく英語を理解できるようになるはずがないのです。そして私が最も危惧しているのは、速読のためのあの3つテクニックはそもそも、速読のためのテクニックではないかもしれないということです。

あのテクニックをマスターしたから英語が早く理解できるのではなく、むしろ逆で、英語が素早く理解できるから、自然とあのテクニックに行き着くのです。私も何度もトライしてきましたが結局のところ、英語が読めるようになってからスキニングもスキャンニングも自然とできるようになりました。

英語が十分に読めない状態での英字新聞もほぼ無駄なのでやめましょうね。あれは意識高い系のウソです。自分が読める範囲の本をたくさん読むことこそが、速読への近道です。近道といっても、遠いですがね。

とにかく読み続けることが大事

英語学習に簡単な攻略法などないということを肝に命じて、順当に読む数を増やしていきましょう。気付いた時には読む速度が上がっています。英語学習は長期の戦いです。

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