経済学・計量経済・統計学のオンライン指導例【フランス大学院】

今回はフランスの大学院で経済学部を学ぶ方から指導依頼を頂きました。

生徒のバックグラウンド

今回依頼いただいた生徒さんは少しバックグラウンドが異質でした。

学部は法学部

法学部を出て社会人経験を積み、経済学の勉強を続けながらフランスの大学院(経済学)に合格したそうです。

アメリカでは学部と院の専攻が異なることが結構あるのですが、日本の方で学部と院の専攻が違うかたは初めて出会いました。

高校数学は2Bまで

経済の勉強をご自身でされていたので、標準偏差や分布など、基本的な統計学の知識も含めてある程度は身についているようでした。

ただ数学のバックグラウンドが少し弱く、もともと数学が得意だということですが、高校では文系専攻だったため数学は2Bまでしか学習していないとのことでした。

フランスの大学院で英語で授業を聞く

日本でもそうですが、大学院レベルの授業となってくると英語が基本です。

もちろんフランスの大学院も例外ではなく、授業は英語で行われているようでした。

ただし日常会話はフランス語で、授業での不明点があってもなかなか聞きづらいというのが依頼者さんの一つの悩みでした。

日本の大学院でも、留学生が英語で質問してきたらなかなか戸惑いますね......フランスでもそんな感じなのかなと思います

依頼・指導内容

依頼者さんの大学院では、厳密な数学をバリバリ使う経済学を勉強するらしく、困り果てていたところ当サイトを見つけたとのことでした。

依頼された内容はおおまかに次の3つです

  • 授業の不明箇所の指導
  • 宿題・解答の解説
  • 自習用テキストの不明箇所の説明

授業不明箇所の指導

  • ミクロ経済
  • マクロ経済
  • 計量経済

の3つの授業について、各授業で配られるPDF資料の解説をお願いされました。

ミクロ・マクロ経済では二項関係を用いた数学的に厳密な比較論からはじまり、いろいろなモデルの最適化問題を扱いました。

計量経済では主形回帰からはじめ、結構厳密な数学・確率論を指導していきました。

ミクロ・マクロ経済の指導は結構ハード

私も学部のころミクロ・マクロ経済の入門程度は勉強したのですが、今回依頼された内容は大学院レベルです。

それも数学を使いまくる経済です。

指導のために、用語の定義や話の流れを私自身が理解しなければいけないため、指導の事前準備が事欠かせません。

授業のペースも早く、毎週数十ページのPDFに目を通して理解に努めていますが、なかなかハードでした。

宿題・解答の解説

テストが無い授業では課題のみで成績判定されるため、課題も結構ハードです。

数学の問題に直してもらえれば解答できる自信はあるのですが、私自身でそれをするのは時間的に厳しいです。

  • 配布された資料を見る
  • 不明な語句の定義を理解する
  • 問題を解く

この3つを全て行うにはまったくもって時間がたりません。

とん
もはや数学の指導というより経済学の勉強だね

幸い、成績に関わる課題はマクロ経済学のみでしたが、全問解いて解説するために生徒さんと議論に議論を重ねて仕上げることができました。

その他:自学自習用テキストの解説

授業だけでは理解が不十分な部分は、日本語のテキストも用いて学習しているようでした。

これらのテキストについては、純粋な数学のテキストなのであまり指導には困りませんでした。

不明箇所をピンポイントで画像で送っていただき、指導時に軽く説明する形をとりました。

境遇の類似

なかなか大変な指導ですが、計量経済は基本統計の復習にもなるので良かったのかなと思います。

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