2022年統計検定1級を受験したので感想です。
受験した感想「2019年以前の過去問に戻ったな」
統計数理
統計数理は例年通りの数学でごり押しできる問題が多い感じがしました。
問題構成
1問目 | 確率基礎・積集合の確率値のレンジを求める問題 |
2問目 | 二次元一様分布と条件付期待値 |
3問目 | ポアソン分布とΓ分布とモーメント法 |
4問目 | 指数分布と最尤推定 |
5問目 | 分散分析と二次元正規分布、欠損値 |
私が解いたのは2,3,4問でした。
1問目を避けた理由は過去問でみたことがなく、見通しが悪かったからです。解こうとして解けませんでしたということは許されないので、ここに踏み入る勇気はありませんでした。
5問目を避けたのは、明らかに計算が一番面倒くさそうだからです。とくに欠損値の扱いを理論的にミッチリ学んだことはないので、避けました。
問題4の分布を読み間違った上で全問解いてしまうというトラブルが発覚して大変な思いをしました。
統計応用(理工学)
統計応用は去年と毛色が違うなと感じました。
今年は2019年以前のものに再収束した気がします。
問題構成
1問目 | 二項分布、ポアソン近似、チェビシェフの不等式 |
2問目 | 単回帰と分散分析 |
3問目 | 実験計画と因子分析 |
4問目 | 棄却法とモンテカルロシミュレーション |
5問目 | 二次元正規分布と条件付期待値、条件付き分散 |
私が解いたのは1、4,5問でした。
理由は同じく、数学力のごり押しが出来ると思ったからです。
2問目の単回帰分散分析もほどよい問題なので選んでもよかったんですが、小問1から自由度調整済み決定係数の定義を忘れていたため避ける事にしました。
3問目の実験計画は例年通りひたすら面倒くさそうなので避けました。
統計応用(理工学)に関しては特にトラブルが無く、条件付期待値の計算が鬼ほど大変だったなと思いますが、よく考えれば計算無視できました。
受験した理由はデータサイエンティストとしてドヤりたいから
そもそも統計検定1級を受験した理由をお話しします。
統計できます!って言っても「ふーん」で終わるのが悔しかった
統計できます!って言っても、大学院で統計学んでました!って言ってもあまり響かないんですよね。
理由は簡単で、出来るって豪語してても口だけの人とか、大学で学位取ってても大して勉強してこなかった人とか、蓋を開けてみればそういう人って結構いるんだと思うんです。
そんな中で
って思われたときに「統計検定1級レベルにはできます」って言い返せたら
ってレベル感を客観的に伝える事が出来て楽だなと思ったんです。
だから統計検定1級を受験しようと決意しました。
数学的・統計学的バックグラウンドはめちゃめちゃあった
正直に言うと、数学的素地はめちゃくちゃありました。
大学学部は数学科で理論確率論を学び、大学院では確率解析・統計学を専攻としていたので、バリバリそっち側の人間でした。
統計検定1級も過去問を解くくらいしか対策はしていませんでした。
勉強時間は合計30時間です。(大学院と学部を含めるなら万時間いきます)
どうやったら統計検定1級に受かるようになるのか?
「統計検定1級にどうすれば合格できるか?」というポイントについては語れると思っています。
結局統計検定1級っていうのは資格試験なので、表層知識と基礎計算しか問われないんですね。(簡単という意味ではないです。普通に難しいです。)
過去問を繰り返し解いて、不明点を解消するだけで十分に合格点はとれるはずなんです。
それでも難しいことがあるとすれば、応用統計ですね。分野の数に対して過去問量が足りてないので、数を稼げないから辛いっていうのはあります。
ここで過去問練習の際のポイントをお伝えすると
ということです。私も実際医療統計分野や人文科学分野を見てウンウンうなずいていました。大変勉強になったからです。
基本的に統計手法は分野によらず同じなんです。そりゃ統計学っていう学問が同じなので。
扱うテーマが違うので問題が違って見えるだけです。
過去問の量が足りないし、1年に1回しか試験無いし、問題が指向が毎年変わるから対策のしようがない!!って嘆いている人は、複数分野を勉強することも試してみる事をおすすめします。