大学入学時はTOIEC250でbe動詞もわからない状態だった私が、今やアメリカの名門大学院の博士課程で勉強しています。
予想もできない昇進劇ですが、全ては英語上達完全マップから始まりました。
そこで今回は”英語の勉強法”と”英語上達完全マップの概略”をメインに記事にしました。
英語上達完全マップの概略
英語上達完全マップとは、英語の全技能を効果的に上昇させることができる勉強法の道筋をまとめたもの。元々はウェブサイトで公開されていたが、あまりに好評のため書籍化された。瞬間英作文や音読パッケージといった勉強法を普及させた名書ともいえる。
まずは発音から勉強を始める
英語上級者であればあるほど習得が難しく、初学者であればあるほど簡単であるのが発音です。
しっかりと発音を勉強したかどうかで今後の勉強効率が圧倒的に違ってきます。
リスニング・スピーキングは顕著に効果がでますし、リーディング力を上げるのは結局のところ音読なので発音は超重要です。
実は発音は自学自習ができます。発音を一通り勉強できるタイプの音声データつき書籍を買って、ただひたすら練習すれば発音はクリアになります。
英語初学者は必ず発音から勉強しましょう。語彙強化の際にも音から入れば役に立ちます。
発音の次に語彙強化で基礎力UP
語彙強化は英語学習者の永遠の悩みですが、英語初学者が学ぶべき単語はある程度決まっていてそこまで多くはありません。
学習方法は英単語と日本語を見てイメージを印象づける。
これをひたすら繰り返すことで覚えられます。書いて覚えるのは効率が悪いのでやめましょう。
また、単語は1日10単語頑張って覚えようとするよりも、1日100単語ざっと目を通すだけのほうが最終的な定着率はいいので毎日多くの単語に触れる時間を作りましょう。
文章の中で英単語を覚えるな
英語初学者の多くは勘違いしがちですが、文章の中で英単語を覚えようとするのは実は非常に効率が悪いです。
関連語や派生語を一気に覚えようとするのも全くの逆効果です。これらの暗記法は英語上級者がするべきことです。
とにかく語彙強化は無機質な勉強だと割り切って愚直に1単語1訳を基本に暗記しましょう。
英文法は意外と簡単に終わる
続いて英文法ですが、中学英文法と高校英文法を勉強すれば十分です。受験レベルまで英文法を勉強する必要はありません。
中学レベルであれば初学者でも1週間もあれば終わりますし、高校英文法も100時間もあれば完璧に習得できます。
基本的に文法の勉強は勉強というより読書になるので、文法書は読み物として暇な時にじっくり見るくらいでいいでしょう。
100時間もあれば文法の勉強は終了しますし、一度勉強を終えたらもう二度と文法の勉強はしなくても大丈夫です。
瞬間英作文でスピーキング力を上げる
瞬間英作文とは日本語で書かれた文を見て即座に口頭で英作文していく勉強法です。
中学レベルの英文を難なく使いこなせるようになれば、言いたいことはほとんど言えるようになります。
受験英語の勉強しかしてこなかった人は瞬間英作文をするだけでスピーキング力が一気にあがるなんてことはザラです。
語彙力や文法知識は最低限必要とされるので、瞬間英作文を始めるタイミングは中学英文法レベルは知識として理解してからがベストです。
リーディング力を鍛える精読
語彙力や文法力を知識として身につけたら、次は英文の構造を大きな塊で理解していかなければいけません。
それが精読ですが、東大京大の入試レベルの精読は全く必要ありません。
精読や読解を扱った受験参考書を1冊終わらせておけば間違いないです。
あとは多読を繰り返していけば英文の構造を掴む能力は自動的に上がっていきます。
リスニングのための音読パッケージ
音読パッケージとはリスニング力を底上げする勉強法です。
しっかりと精読した英文を用いて音読パッケージをします。
音読パッケージの方法はシャドーイングとリピーティングとがあり、このどちらも翻訳者育成の勉強プログラムとしても扱われています。
1シャドーイング
英語音声を流して、音声で流れている英文をそのままそっくり真似していきます。
音をただ真似ているだけではあまり効果はなく、しっかりと英文の意味を理解しつつ音声に付いていくことが重要です。
このシャドーイング方法が難しければ慣れるまではテキストを見ながら音声についていく方法もあります。
2リピーティング
英語音声を流して、ある一定の英文量で止めて、話された英文をそのまま繰り返すという勉強法です。
"This is a pen"が音声で流れたら"This is a pen"と繰り返すだけです。
英文量が長ければ長いほど負荷が増えます。日本語であれば簡単なことも、英語となると難しくなります。
シャドーイングよりも負荷が高いので、私個人としてはシャドーイングだけやっておけば十分可と思います。
リーディング仕上げの多読
これまで書いた勉強法のリーディングに特化した仕上げとして、多読があります。
多くの英文に触れることで英語の処理負荷を減らしていって、スムーズに英語が読めるようになっていきます。
多読の目安として100万語があげられますがハリーポッター全巻でほぼ100万語です。
ハリーポッター全巻を読んでみて
明らかに英語を読む速度はあがりました。英語の処理速度が上がることよりも良い事があって、英語への負担が減ったことで英語を見て滅入ることも少なくなりました。これが個人的には大きかったです。
コミュニケーションのための多聴
リスニングはスピーキングやリーディング、ライティングに比べると最も難しく最も伸びにくいと言われています。
TOEIC目的ならTOEICの教材、TOEFL目的ならTOEFLの教材の多聴をすることでその試験へのリスニングには適応できます。
試験で点を取ることを目的にするなら他のメディアを使った多聴は非効率ですが、純粋な英語力上昇の観点から見ればHuluで面白いドラマや洋画を英語字幕付きでみたり、TEDで面白そうな題材を見ることでリスニング力を上げていくことができます。
Amazon Primeで無料多聴・多読
fa-amazon「Amazon プライムビデオ」アプリに”音だけ再生”機能が追加されました。
楽しみながら多聴を継続することでリスニング力を鍛えることができます。
Amazon Primeは学生向けに”6ヶ月無料Prime期間”を設けているので是非活用してください。
電子書籍Kindleも月1冊無料で読めるので、ハリーポッターなどの洋書で多読もしてリーディング力も鍛えましょう。
完全マップに従うだけで上級者
英語上達完全マップの勉強法を参考にすればどのレベル帯の英語学習者でも不足している部分を底上げすることができます。
TOEIC250だった私でもTOEIC900まではこの勉強法でいけました。
右も左も分からない英語初学者の方には特に打って付けの勉強法なので是非参考にしてみてください。