本気で英語力を上げたいなら「TOEICよりTOEFLを勉強すべき」理由
英語力を上げたいけど何をすれば良いかわからない

このような悩みを持つ人は結構います。目的を明確にするためにTOEICの得点を設定する方もよく見かけます。

今回は「TOEICよりTOEFLを勉強したほうが良い理由」について詳しく議論していきます。

TOEICとTOEFLの違い

まずはTOEICとTOEFLの違いを簡単に共有します。

TOEICはRとLがメイン

良く就活や昇進のためにTOEICのスコアが必要という方がいます。

TOEICはビジネス英語がメインで、必要語句は8000語ほど。

TOEICのスコアは10~990点の5点刻み。

スピーキングとライティングは無いため、900点をとっている人でもうまく喋れない人がいたりします。

TOEFLはRLSW全部鍛えられる

TOEFLは大学生活で使われる英語がメインで、良く交換留学や大学院留学でスコア提出が求められます。

必要語句は1万語ほどで、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの全ての能力が問われます。

RLSW各セクション30点満点で合計120点満点。

TOEICとTOEFLのスコア換算

巷ではいろんな換算表が出回っていますが、個人的に制度が高いと思う換算表はこれです。

英検 TOEIC TOEFL
準1級 600~700 50~60
準1級 700~800 60~70
準1級 800~900 70~80
1級 900~990 80~120

英検1級はTOEFLでいう100点と同じくらいではあるのですが、TOEICでは「英検1級」「TOEFL100」の実力ははかれません。

大学受験で言えば1次試験と2次試験くらいの違いでしょうか。英検1級やTOEFLはもちろん2次試験です。

とん
そんなに試験内容が違うんだね

TOEFLを勉強するメリット

TOEFLを勉強するメリットはいくつかあります。

1グローバルに使えて評価が高い

TOEICは日本や韓国などしか導入しておらず、世界的には評価がされません。

一方でTOEFLはほとんどの国で導入されており、外資企業に就職する際や海外に移住する際にもTOEFLスコアが求められることがあります。

特に欧米の大学・大学院に留学しようとするとTOEFLスコアが最低80以上求められることがよくあります。

ちなみにTOEICで900前後の人は80~90に落ち着くはず。

2本質的な英語力が上がる

TOEICは試験対策でなんとかなるから勉強する意味がない

と巷では言われています。個人的にはこの意見にあまり賛同しませんが、TOEFLと比べると確かに頷かざるをえません。

とん
TOEICが対策だけのテストなら皆900点とれるはずだしね

TOEFLはその場しのぎの対策でなんとかなるようなテストではなく、本質的な英語力が必要とされます。

つまりTOEFLの勉強を通じて本当の英語力を上げることが出来るわけです。

TOEFLではこんなことをする

  • 800語のパッセージを呼んで13個の設問に20分で答える
  • 5分の大学の講義を聞いて6個の設問に答える
  • 読み聴きした内容の概要を1分で伝える
  • 「親は最高の先生か」みたいなテーマのエッセイを30分で300語以上書く

とん
こんなハードなことを日頃から勉強してたら、そりゃ英語力あがるよね

3スピーキング力が上がる

TOEFLのテストでスピーキングの対策をしないといけないんですが、それが原因でスピーキング力が上がるわけではありません。

TOEFLではスピーキング以外にも

  • 圧倒的なリーディング量
  • 長時間のリスニング
  • 意見を書き出してまとめるライティング

の3つを多角的に攻めて勉強していくため、相互作用が働き「英語で考える力」「英語で意見を述べる力」というのが付きます。

実際、TOEIC900点とTOEFL80点は同程度ですが、両者のスピーキング力を測れば明らかにTOEFLを経験してる側のほうが流暢な傾向があります。

それもそのはずで、効率的な英語学習の最終形態を提示している英語学習論によると「各分野の相互作用によって英語力が上がっていく」とのことです。

英語上級者向けの英語学習方法を提示した方法論教材

4やるべき事が明確でわかりやすい

TOEICをベースに英語学習を続けていると900点をとってしまうとその後何をやればいいかわかりませんよね。

とん
TOEIC特化で900を取っちゃうと、アウトプット能力の低さに絶望するよね

でもTOEFLをベースに英語の勉強を続けていると、80点(=TOEIC900点)からがある意味TOEFL学習の本当のスタートになります。

そこからTOEFLの学習に従って100点を目標にするだけで、英語学習はある意味完成します。

長い英語学習ですが、一つの終わりが見えるのでモチベーションが保ちやすいですね。

ちなみにTOEFL100のレベル

TOEFL100点というのは、アメリカのトップ大学院の足切りスコアでもあります。

つまり「TOEFL100点を取れればあとは現地に飛び込んで慣れるのみ!」ということ

でもTOEFLは本当に難しい

TOEFLを勉強することで英語力全体を底上げしていけることは分かっていただけたと思うんですが、そうは言ってもTOEFLの難易度はバカほど高いです。

TOEIC300点の人がいきなりTOEFLの勉強を始めても挫折するでしょう。

TOEFLの勉強をすることで英語力全体を底上げしてくれるのは間違いないですが、それに耐えうる基礎英語力は持っていないといけません。

TOEICで600点がTOEFL学習開始の最低ライン。

TOEICで600点以上ある方で英語力を上げたい方は、効果の薄い「なんちゃって日常英会話」よりもTOEFLの勉強をしたほうが良いと私は思います。

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