英語を始めるきっかけにもよると思いますが,できるようになっては欲しいけど,受験勉強のようにあまりプレッシャーをかけたくないと思う親は多いと思います。
だからといって,早く英語教育を始めた成果を実感したいと思うのは当然です。
しかし,大人のようにTOEICのスコアを目標にするわけでもなく,効果を測る手段が限られているため不安になり
と悩むことがあると思います。
そこで,親にも子どもにも負担にならずに「子どもの成長を測る方法3つ」を紹介します。
資格試験(英検Jr.など)
資格試験と聞くと,会場で一斉に受ける緊張感のあるペーパーテストが頭に浮かぶ人がほとんどだと思いますが,今はインターネットでも受験できる試験があります。
意見は分かれると思いますが,子どもは概してスマホ・パソコンに興味津々ですから,画面を見て自分の意思で絵を選べる時期になれば,もう子供向けの資格試験は受験できると思います。
例えば,英検Jr.(オンライン版)ですと
- ブロンズ
- シルバー
- ゴールド
3ランクに分かれており,事前学習を含めた形で申込ができます。
ブロンズの選択肢はすべて絵だけですので,まだ読み書きが出来なくても受験ができますし,イラストもすごくかわいらしいです。
他にも,TOEICやTOEFLにつながるジュニア・イングリッシュ・テスト(JET)や,英語系の資格に詳しい人でないと聞きなじみがないかもしれませんが,国連英検ジュニア,といったものもあります。
小さな成功体験を積み重ねるのは,子どもにとっても非常に有意義であり,英語がその一つの手段になれば,英語力以上のものを手に入れられたと言えるでしょう。
イベントで外国人と触れ合う
大人向けの英会話の上達方法で,よく外国人の友達がおすすめされますが,よっぽど勇気のある人でないと難しいように思います。
来日外国人が年々すごい勢いで増えている,と言われています。
大半はアジア系の方ですし,東京都心のビジネス街や観光地に行けば出会いには困らないでしょうが,日常的に接する機会は持てません。
例えば,私が住んでいる福岡市では「こくさいひろばカフェ」というイベントがおおよそ3ヶ月に1回開催されています。
単なる英会話ではなく,それぞれの国の文化や生活について話を聞くことができ,またお茶やお菓子を味わいながら気軽に楽しむことができます。
地方自治体が主催しているため,費用も数百円と安いため参加しやすいですし,日本語を学びたいと考えている外国人学生の方にもメリットがあります。
少しハードルが高いかもしれませんが,外国人留学生のホストファミリーになるという方法もあります。
その学生が通学を予定している学校からの距離や,その他条件があるため,なかなかあてはまらないかもしれません。
短期間であってもさすがに24時間他人が家にいるのは抵抗がある人もいると思いますが,貴重な体験だとは思います。
ちなみに,いくつかある子ども向けの英語教材でも,参加型のイベントはあります。
子どもは楽しんでくれると思いますが,毎回それなりの参加費(親子で2,000~3,000円程度)がかかります。
しかも全員ネイティブの先生が来るわけではありません。
映画・アニメなどを使う
いきなり英語だけの本を読んだり,テレビ番組を観たりしては,大人でも理解ができる部分が少なく,モチベーションが上がらないと思います。
ただし、子どもが好きなアニメがあれば,日本語のみ・字幕付き・英語のみを使い分けることで,理解の度合いが測れます。
一度日本語で理解している内容を英語で観れば,内容よりも英語に集中できると思います。
日本語ばかりに触れてしまいそうだったら,最初だけいっしょに付き添ってあげると,意外と集中力が保てるかもしれません。
洋書は日本語の本よりも高く,映画はビデオやDVDを毎回レンタルするのは大変ですが,ここでもインターネットをフル活用できます。
映画や漫画のセリフは,いわゆる教科書的な英語とは違い,より実際に近い言い回しが出てくるので,文化的な背景にも触れることができます。
慣れてくると感情も込めやすく,親子での会話練習にもなると思います。
笑いのツボが違うため
- 少し過激な表現が出てきたり
- 差別的な表現を使ったり
という悪い面もありますが,善悪の判断を身につける意味でも効果的だと思います。
もしかしたら,映画やアニメを通じて地理や歴史に興味を持ってくれれば,思わぬ副産物で,ただの英語学習以上の効果が出たといえます。
継続は力なり
分かっていても,頑張ろうと思っているうちは,なかなか続けられないのは大人も子どもも同じです。
英語はある程度まで学習が進めば,一休みしてもすぐに記憶が蘇る,自転車の乗り方のようなものです。
一方で,帰国子女でも何年も英語に触れないと忘れてしまうとも聞きます。
頑張らなくても当たり前に取り組めるようになると,とても楽になりますし,そのために必要なのが,細かい目標設定とその達成を通じた小さな成功体験の積み重ねだと考えています。
英語学習にゴールはありませんから,できるようになることが負担ではなく,あくまでモチベーション維持の一環となるように,タイミングをみて,英語力の確認をしていくとよいと思います。