
今回は「未学習児・小学校低学年のための英語教育について親ができること」をまとめてみました。
早期英語教育とは
fa-check-square文部科学省は,0~12歳に対する英語教育を「早期」英語教育と定義しています。
その導入については明治時代より賛否両論がありましたが、現在は小学5年生から,そして2020年度からは小学3年生から英語教育が始まります。
中学・高校では英語だけの授業を実施し,大学入試も従来のセンター試験が4技能(読む・聞く・書く・話す)を測る試験へと変わる予定となっています。
まずは情報収集からはじめる
情報の収集と選別国の施策は,時間が経てば変わります。
子育てと英語教育は同じ
いわゆる子育ての常識も変わっていくように,英語教育を取り巻く環境も変わっていくのです。
ネイティブと会話をするには教室に通う,英語の歌を聞くにはCDを買ったり借りたりする,という時代を,インターネットが大きく変えました。
英会話も通信教育があり,英語の歌もYoutubeがあれば聞き放題,本屋さんでも英語教材は大人気で,いつ行っても新しい教材が出ているほどです。
子供に合った教材を探すことが大事
一方で,より新しい教材が良いものとは限りません。
情報があふれている世の中で口コミも大事ですが「自分で試してみる」ことも大事です。
どんな教材や考え方にも賛否はあるので「一度決めたら迷わない」というのが重要です。
例えば私の子の場合
有名なWorld Wide English(ディズニー英語)をしていた子どもは通算で何10万人といます。
もちろんその中には英検1級に合格した子もいれば,長年使っていたけどあまり英語ができなかった子もいます。
私の子どもはまだ2歳5か月で,1歳になってすぐにディズニー英語を始めました。
今のところ、英語「学習」と感じることなく日々英語に触れているようで,当初の目的は果たせていると感じています。
下にも書きますが、そもそもお母さんやお父さんが漠然と
と願うだけでは,何をもって成果が出たと判断することもできず,教材が悪いともその子が悪いともいえないのです。
このように,教材の選定一つとっても簡単ではないですし,正解もありません。
しかし一律ではなく子どもに合った教育を受けさせることは,親にしかできないと思います。
早期英語教育は本当に良いのか?
目標や計画の設定と見直し
日本に住んでいる以上は,日本語が母国語であることに変わりはありません。
と早期英語教育に反対する意見も間違いではないと思います。
リンゴを見て「Apple」と言えるのに「リンゴ」と言えないのは不自然ですし,例えば、日本語の新聞を読んで理解できないのに英字新聞は読めないと思います。
日本語も同時に学習すべき
日本語を身につけるのとできるだけ同じペースで英語を身につけるのが,最も無理のない方法だと考えるのです。
- リンゴを見て「リンゴ」と言うようになったら「Apple」と言う
- 「大きくなったらサッカー選手になりたい」と思うようになったら「I want to be a soccer player.」と思うようになる
- 「アメリカの人口は日本の2倍だ」と書けるようになったら「The population in USA is twice as large as that of Japan.」と書けるようになる。
楽しさと計画性の両立
私たち親が子どもにやってほしいこと,子ども自身がやりたいこと,それぞれいろいろあると思います。
その中で英語学習の位置付けは成長に伴って変わると思いますが
という大まかな目標を立てる必要があります。
もちろん楽しいのは重要ですが,漠然と取り組んでいると飽きが来ますから,様子を見ながら修正をしていけばよいでしょう。
もちろん,子どもが嫌がらないように焦らずに計画を進めていきましょう。
子供といっしょに取り組む
適切な目標を立てても,絶対に子ども任せにしてはいけません。
と自分は英語を話さなかったり
と思ったり、とにかく遠慮してはいけません。
毎日ちょっとずつコツコツと
なかなか時間が取れないという人でも,朝と夕方で10分の合計20分ずつからでも構いません。
少しの時間でも子供と一緒に英語を勉強してみましょう。
毎日20分でも1週間で2時間強です。英会話教室に週1回1時間通うだけよりも,長い時間英語に触れることができます。
英語の絵本を読んだり,日常会話をしたり,ちょうど日本語ですることを英語でもするだけで十分です。
親の英語力もあがる
親が自信を持って教えられなくなる頃には,きっと子どもが一人で学習をできるようになっています。
目標の設定がしっかりできていれば「親がいっしょに取り組む期間」と「その後子供が一人でで学習を続けていく時間」は区別できるはずです。
また,その頃に自分も好きなものが見つかっていれば英語”を”学ぶのではなく,英語”で”学ぶ段階へと子ども自身が進んでくれるはずです。
親の私たちが英語を好きになっていれば、一緒に英語で学んでいくことも出来るでしょう。
英語で学ぶ時代が来る
そう言われて久しいですが「英語の他に何ができるか」「英語を使って何ができるか」が問われる時代が近づいています。
自分は日本から出たこともないし,普段の生活でも仕事でも英語を使っていないから実感が湧かない,という人も多いかもしれません。
今後も少子高齢化が進み,人口が減っていく日本国内だけで企業活動を続けることは難しく,各社ともに海外展開を加速させていくのは間違いないと思います。
既に英語は子ども向けの習い事で上位の常連「早期英語教育」ですが,今後ますます関心が高まり,いずれ限られた人だけが行う習い事ではなく,子育ての一環になると私は考えています。
そういった意味では,子どもが英語を好きになるように「勉強」だとは思わせずに日本語と同じ「言葉」の一つと感じられるようになる,というのが親にできることで,それができれば後はもう心配ありませんね。