同じ時間をかけて学習しても、英語の伸びには人によって大きな違いがあります。
これまでに学習塾とTOEIC専門学校で指導経験のある私が、たくさんの生徒さんを見てきた上で考えた「伸びる人」「伸びない人」の違いをお伝えします。
元々の英語力と英語学習の伸び
英語学習を始める時点での元の英語力は、英語学習の伸びとはあまり関係がありません。
もちろん、積み上げた単語量は多いに越したことはありません。知っている文法も多い方が良いです。
ですが、英語学習において一番大切なことは、今の時点であなたがどれくらい英語ができるか、ということではないのです。
そう思える人は、現在の英語力が無くてもぐんぐん伸びることができるのです。
伸びる人伸び悩む人伸びない人
ここからは私なりに考察した、英語力が「伸びる人」「伸び悩む人」「伸びない人」の違いをお伝えします。
英語学習で英語力が伸びる人
- 素直な人
- 好奇心がある人
- コミュニケーション能力が高い人
- 物おじしない人
- 楽天的な人
そういった人は順調に英語力が伸びる傾向にあります。
新しいことにワクワクする人
好奇心の強い人は英語力の伸びも非常に高いです。
知らない単語に出会った時に、語幹から推測するのが好きだったり、辞書で用法を調べながら
とワクワクすることができる人は英語が伸びる人です。
コミュニケーション能力の高い人
分からないことを「分からない」と相手に言える人。
「それってこういう意味?」などと自分の言葉で理解しようとする人はすぐに英語力がアップします。
と考えられる人です。
楽天的な人
思ったように伸びない場合でも「まぁいいや」と思える人は強いです。
こういった人たちは英語もゲーム感覚で楽しめるタイプが多いです。
アプリなどで気軽に単語を増やしたり、オンラインや英会話カフェで会話力を伸ばすことをおすすめします。
英語学習で英語力が伸び悩む人
伸び悩む人の特徴は
- 完璧主義者
- 努力家
- まじめすぎる人
- すぐに結果を求めたがる人
- ストイックな人
- 目標だけが高すぎる人
- 応用が利かない人
「伸びが実感できない」という人
自分に対するハードルの高すぎる人に多いです。
客観的にみると伸びているのに、本人の目標が高すぎるために、伸びを実感できないというパターンです。
「何時間も勉強したのに!」という人
英語学習は暗記のテスト勉強ではありません。
学習時間に比例してすぐに結果の出るようなものではありません。
自分が入れた知識が頭の中でまとまり、何度も使われるうちに自分のもの(英語力)になっていくのです。
英語学習が全てになっている人
英語はあくまでも「手段」であって「目的」ではありません。
ある程度リラックスをしながら頭に入れていかなければ、せっかく入れた知識もものになりません。
こういったタイプの人は、英語の貯金があってもそれを活かしきれない人たちです。
一定の成果が出たら自分を褒めてあげた上で次の目標を立てていく必要があります。
新しい単語や熟語に出会った際は丸暗記するのではなく
と考えながら頭に入れるようにしてみてはいかがでしょうか。
英語学習で英語力が伸びない人
英語学習者の中には、一定数「英語が嫌い」という人がいるかと思います。
実は私もその一人だったのですが、自分の経験からだけではなく、チューターとして関わった生徒さんの経験から言っても「英語が嫌い」と言っている人は英語力が伸びません。
このタイプの人たちは、まず「自分にとって英語学習が必要なのか」どうかを一度自問してみてください。
必要に迫られていない人は、英語学習から離れてみても良いでしょう。
時間とお金が許すのであれば英語圏の国に一人で旅行に行ってみるのも良いかもしれません。
必要に迫られた環境でのサバイバル語学力は飛躍的に伸びます。
そして、通じて楽しかった経験は、その後のモチベーションアップにも繋がる可能性が高いです。
ちなみに私の場合
私は中学高校まで英語学習が大嫌いでしたが、途中から好きになり英語力を伸ばすことができました。
今の時点で英語が嫌いな人も、英語学習で伸びを実感できていない人でも安心してください。
英語力を伸ばす上で最重要な事
それはズバリ英文法です。
これは私自身の経験と、私がチューターでかかわった生徒さんたちの経験からくるものです。
という人も、やはり文法ができない人です。
逆に言うと、英文法さえ理解すれば英語は面白くなり、ぐんぐん伸ばすことができるようになるのです。
しかも驚くことに、必要な文法力は「中学3年間の英文法」で十分です。
単語はたくさん知っているのに...
単語をたくさん覚えても文法が理解できていない人は曖昧にしか英語を使えません。
TOEICでも700点後半を超えることは不可能です。品詞の理解ができていなければ単語も覚え損です。
英文法が必要な理由
英文法が出来れば楽しく読める
品詞の種類とそれぞれの働きを知ると文の構成がつかめるようになります。
大切な文のカタチ
- 品詞:
英文法の基本は「品詞の種類と働きの理解」です。 - 動詞:
動詞の働き(自動詞・他動詞)が理解できると、文のカタチが分かるようになります。いわゆる「五文型」というものです。
文法用語は暗記不要
文法の勉強が煩わしい人は少なくないと思います。
ハッキリ言ってしまえば、文法用語は覚えなくても大丈夫です。
品詞の働き、動詞の種類、文の要素(S,V,C,O)だけでいいので、これらを自分のものにしましょう。
- 文のカタチが掴めるとおもしろい程に英文が読めるようになります。
- 単語の貯金があれば、どんな長い文章でも確実に読めるようになります。
- 海外旅行の際、バスの標識や宣伝文句など、目につく英文の訳をするのもおもしろくなります。
TOEICの学校でチューターをしていた際にも、英語ができない生徒さんが文法を理解して「英語がおもしろくなった」と喜んでくれた例は数限りありません。
文法に関するおすすめ記事
英語力のためには楽しんで学ぶ
英語学習の伸びは学習量や時間に比例するものではありません。
もちろん、絶対的な勉強時間の確保は必要です。
けれども、大切なのは「楽しみながら学ぶ」ということです。
多くの時間を割いて勉強したとしても楽しみながらではないと英語力は伸びないです。
理想が高い人、自己評価が低い人は英語力が伸びにくいのでまず自分の中のハードルを下げて少しずつ成果を認めることが重要です。
自分自身の性格にあった学習方法で無理なく英語力を伸ばしていってくださいね。
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