高校英語でも欠点を取りまくり、大学入試でも一桁しか取れなかった私が、今やアメリカの大学院で勉強できるまでの英語力を手に入れる事ができました。
そこで今回は「一人でできるスピーキング勉強」についておすすめの参考書を紹介します。
現在の英語力別にやるべき事、勉強時間の目安も書いているので是非参考にしてみてください。
英会話に必須の瞬間英作文
瞬間英作文とは日本語で書かれた文章を瞬時に英語に口頭で翻訳していく勉強法のことをいいます。英語完全マップで紹介された勉強法で、通訳者なども用いる英会話に効率的な勉強法です。
瞬間英作文を始める英語レベル
瞬間英作文は少し高度な勉強法なので英語の知識が全くない人にはおすすめできません。
対象となる英語レベルはTOEICで400点以上をクリアしているか、大学受験で英語を勉強し終わった人です。
もしくは中学英文法は完璧に出来ている人であれば問題ありません。
語彙レベルや文法レベルであれば中学レベルは把握している人だと瞬間英作文の効果がスムーズに期待できます。
特にTOEICで900以上持っていて英語が喋れない人などには短期間で英語で言いたいことが言えるようになる勉強法です。
瞬間英作文が効果的な2タイプ
瞬間英作文の効果が出るタイプは2つあります。
一つは英語の初学者で中学1年生レベルの人です。もう一つは英語学習中上級者。
1中学生でも瞬間英作文は出来る
中学生は英語を勉強し始めて日が浅いですから、まだ柔軟に英語に対応することができます。
瞬間英作文で感覚的に文法を理解しつつ、スピーキング力やライティング力を含む英語能力全体を底上げしていけます。
家庭教師で中学一年生に英語を教えていましたが、吸収が速いだけでなく、英語の語順もすぐにマスター出来ていました。
2英語学習中上級者にもおすすめ
英語学習中上級者になると中学英文法は知識として大体理解出来ていると思います。
理解できている状態ではまだ英語を操るには弱く、自動的に英語がペラペラ話せなくてはいけません。
これは知識の自動化と呼ばれるのですが、これを促すための訓練が瞬間英作文です。
瞬間英作文の効果
瞬間英作文はスピーキングの勉強の中ではインプットの分野になります。
表現方法や英語知識の自動化によって、考えなくても英語が出てくるように徹底する訓練です。
瞬間英作文をするだけでほぼペラペラに英語が喋れるようになります。
この記事では瞬間英作文用の参考書を9冊紹介しますが、それらをしっかりとこなすだけで十分ネイティブと会話できる素地ができるでしょう。
他のスピーキング勉強法
スピーキングの勉強には他にもいろいろあります。
例えば、リーディングやリスニングの口頭要約などはかなり負荷の高い勉強法です。
要約練習の他には意見練習があります。
のようなシンプルな題材に対して、1分間自分の意見を結論と理由付きで述べる勉強法です。
瞬間英作文はインプットですが、意見練習・要約練習はアウトプットになります。
英語上級レベルになるまでは、インプット9割、アウトプット1割くらいの勉強割合で良いでしょう。
日常英会話はほとんど無駄
というのはよく聞きます。ネットやSNSでもよく聞きますよね。
私の個人的な意見として、英会話練習はあまり効果がありません。
もちろん微々たる効果はありますが、瞬間英作文のようなインプット効果は無いし、意見練習・要約練習のような英語力を総合的に上げていく効果もそこまでありません。
日常英会話の唯一のメリットは「対人アウトプット練習」だという事です。
スピーキング力を上げるというより、会話環境に慣れると言った方が適正でしょう。
実際にやってみたおすすめのテキスト
ここでは私が実際に使用した瞬間英作文のテキストを紹介します。
始める前の英語レベル
瞬間英作文を始める前の英語レベルはTOEICで250レベルでした。
人生で全く英語を勉強したことがなかったです。
英語完全マップという英語勉強に関する本を読んで瞬間英作文の存在を知り単語と中学英文法を勉強するのと並行して瞬間英作文にも力をいれました。
中学英語もままならない人へ
英語力ゼロの状態の人、もしくは知識はあってもスピーキング力が圧倒的に乏しい人におすすめの参考書を3つ紹介します。
正真正銘、英語力がゼロの人におすすめなのは中学1年生レベルから始められるどんどん話すための瞬間英作文です。
どんどん話すための瞬間英作文
勉強時間 | 60時間 | 学習時期 | いつでも |
---|
私はこの参考書をTOEIC250点の時にやりました。
そんな私でも中学1年生の文法を勉強した後、取り組む事ができました。
ただ、この本をやり終えてみた感想としては「I have a book」くらいの3単語レベルの簡単な文ならちょっと考えれば自然と出てくるようになったくらいです。
もちろん過去形や関係代名詞などもしっかりと組み込まれてはいるのですが、この段階でそれらを操るののは難しいです。
とっさのスピーキングに落とし込むためには、まだまだ練習が足りないので次の参考書に進みましょう。
過去形や未来形、少しだけ複雑になった文の練習に向いているのがスラスラ話すための瞬間英作文です。
スラスラ話すための瞬間英作文
勉強時間 | 80時間 | 学習時期 | 中学英語学習済みorTOEIC350点 |
---|
先ほど消化したどんどん話すための瞬間英作文の続編となります。
主語や時制が目まぐるしく変わります。
それだけでなく、関係代名詞や関係副詞も頻繁に出てくるようになっていて、この本を終えた頃には表現の幅が一気に広がるはずです。
この本をやり終えてみた感想としては
- 時制を”少しだけ”考えられるようになった
- 関係代名詞が普通に使えるようになった
の二つです。このレベルではまだ
のようにバグった時制を使いがちですが、それでも関係代名詞が使えるようになったので喋れる文の長さが桁違いです。
つまり、言いたいことが無理やりなんとか言えるようになるレベル。
高校英語が理解できる人
大学受験で英語を使った人や、ある程度英語力に自信がある人は既に紹介した本に加えて、これから紹介する参考書も手にして練習すると効果大です。
中学レベルの瞬間英作文が終えたあとでも、動名詞などの分詞や現在完了などはうまく使う事ができないはずです。
喋れなくはないけど文が単調になりがちという人にありがちなのがインプット不足です。
そこでおすすめなのが新・基本英文700選
新・基本英文700
勉強時間 | 60時間 | 学習時期 | 高校英語学習後orTOEIC400点 |
---|
その名の通り大学受験で重要な基本的な英文が700文掲載されていて、それを瞬間英作文していくことになります。
この本を終えてみた感想は
です。
次におすすめするのは話すための英文法7
話すための英文法7
勉強時間 | 70時間 | 学習時期 | 高校英語学習後orTOEIC400 |
---|
瞬間英作文用のテキストで、もちろん英文の正しさはしっかりとしたものなのですが、使用頻度に適応して書かれています。
例えば「〜が無ければ〜だ」という文では「Without ~, it would~ 」が一番ナチュラルで「If it were not for ~, it would ~」などは口語ではあまり使われないなど。
そんな豆知識が後ろの方にどっさりとのっています。
TOEICで600以上取れている人
TOIECで既に600以上取れている方や、大学受験でかなり英語が得意だった方はいきなりこのレベルから始めてもいいかもしれません。
個人的にこれはヤバイと思うのがZ会の速読英単語必修編。
速読英単語入門編
勉強時間 | 100時間 | 学習時期 | TOEIC600以上 |
---|
私自身も最近学習を終えたこの本ですが、負荷も効果も驚くほど高かったです。
入門編なので英単語は中学レベルなんですが、文構造は仮定法過去完了やら動名詞やら、もう瞬間英作文の練習目的ならパーフェクトな参考書です。
やってみた感想としては、喋れる文の長さが無限に増えるだけでなく、英語で考えられる素地もつきました。
ただ、負荷がかなり高いので途中で投げ出しがちになります。
そのため、英語力にかなり自信がある方でないと最初からこの一冊に挑戦するのは無謀でしょう。
入門編を終えただけで、日本人の英語学習者の中ではかなりペラペラな部類になるのですが、まだ少し英語がぎこちなかったり、しゃべる時に詰まったりします。
言いたいことも的確に表現できない事があるので、更なるブラッシュアップが必要です。
そこで今からおすすめするのは必修編・熟語編・上級編・長文編です。
他に最強の4冊
勉強時間 | 各100時間 | 学習時期 | TOEIC700以上 |
---|
上で紹介した入門編ですが、瞬間英作文目的ならその続編として必修編・熟語編・上級編・長文編の4冊もやるべきです。
難易度は順番通りになっていて、この全てのテキストを終えられれば、かなりスラスラ英語が話せるようになるでしょう。
入門編だけでさえ自分の言いたい事が「言い方を変えれば」言えるようになります。
語彙レベルも熟語レベルも一緒に磨き上げていけるので、瞬間英作文の勉強としてはこの参考書たちが最後のテキストになる事間違いなしです。
スピーキングは自分一人で上げる
スピーキングも結局自分一人でインプットをして学習する必要があります。
スピーキングそれ自体の練習も大事ですが、上級レベルになってくるとリスニングの勉強も大事になってきます。
自然な英語表現を耳から学ぶ事でスピーキングの学習にも相乗効果があるのでリスニングの勉強も少しずつ始めてみてください。